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保護者・卒業生の声

本校の生徒の保護者、卒業生の声です。「生」の声を聞くことができるかと思います。

  1. 保護者の声
  2. 卒業生の声
タイトルをクリックすると文章が表示されます。

◆卒業生T.M

 これだけ男女平等がうたわれている中で、あえて女子校を選ぶメリットは何なのか。そんな疑問を持っている方はいらっしゃいませんか。女子校でしか得られないもの、それは「誰かがやってくれる」ではなく「自分がやらなくては」と思う意識です。共学校を見ていると、生徒会長などの重要な役割をこなしているのは、どうしても男子である場合が多いようです。しかし白百合では、もちろん女の子しかいませんので、誰かがやらなくてはなりません。女子だから、という理由は通用しないのです。そのうえ、白百合は全体的に少人数。一人ひとりに精神面での「自立」が求められるのです。
 また、生徒と父兄、教師間の絆の強さというのも白百合の特徴ではないでしょうか。一大イベントである学園祭の成功は、この三者間の連携なしには語れないでしょう。また、それは一環校であるが故の特徴とも捉えることが出来ます。幼稚園から高校まで通うとすれば、計15年間も同じ学び舎で過ごすことになるのです。本当の意味で「母校」と呼べるような存在になりうるのが、白百合学園であると思います。

◆昭和60年度卒業生 F.T

 盛岡白百合学園小学校での思い出は数々ありますが、今の私に大きな影響を与えているのは、やはり英語の授業だと思います。小学校1年生から6年間、週に2時間の英語の授業を受けていました。もちろん、文法用語などは使われず、単元テストなどもありません。自然な形で英語の歌や詩、身近な表現を教えていただいたと思います。自然と耳に入ってくる英語に触れたことから、自分もあのように英語を使えるようになりたいという夢がいつのまにか生まれていました。
 その結果、私の中で英語を学ぶということに対する壁がなくなっていたので、中学校での英語の学習にも抵抗なく入ることができましたし、英語を学ぼうという意欲を保つこともできました。小学校時代に6年間という長い時間、英語に触れることがなければ、高校生になって留学しようという勇気は生まれなかったと思いますし、英語教師という今の私もなかったと思います。
 今、教員として、世界という舞台で使える英語を身に付けさせるための教育を日々考えていますが、白百合学園小学校でのコミュニケーションを重視した英語教育、そして、教育活動全体に表れる隣人を大切にするという教えこそ、現代求められている英語教育、国際教育の原点になるのではないかと思っています。

◆昭和61年度卒業生 S.A

 私は、小学校・中学校・高校と12年間もの長い期間、この盛岡白百合学園で学ばせて頂きました。又、現在は高校の方で教師をさせて頂いております。これも何かの縁だと思いますし、教師を目指すきっかけも本校で出会った先生方の影響が大きかったと改めて思います。
 さて、まずは小学校時代を振り返ってみると小学校に入学をし、1年間だけでしたが木造の校舎で楽しく過ごしました。小学校2年生からは、自然に恵まれた環境で伸び伸びと学校生活を送りました。私が特に好きだったのは、放課後の体育館とお御堂でした。特にお御堂は、桜色のじゅうたんに座りお祈りをすると、心が落ち着くのでとても神聖な気持ちになり大好きな場所でした。

 そして、体育館は何といってもクラブ活動が思い出に残っています。小学校教諭の高橋光子先生が、専門の新体操を教えて下さったのをきっかけに、中学校・高校・大学と12年間競技を続け、今現在も新体操に携わりしかも母校にお世話になっています。私はこの小学校で、高橋先生との出会いを通し、新体操に巡り合った事が今の自分を生かしてくれていると感じています。

 又、新体操と音楽は切っても切れない関係で、私は音楽にも興味がありました。音楽への興味もこの白百合学園で発見しました。音楽室にはいつもバイオリンがありますが、私はいつもバイオリンが気になっていてついに、放課後だまってケースを開け、バイオリンを手に持ち弾くまねをしていたところ、音楽の佐藤由美先生がいらっしゃって、叱るどころか優しく基本を教えて下さいました。それから、少しバイオリンを習い始めました。このように白百合学園は建学の精神に基づき、一人一人の生徒を大切にし、感性を育んでくれる素晴らしい学園であると思います。

◆平成8年度卒業生 O.F

 先日バスに乗った私は、降りる時運転手さんに「ありがとうございました」と、自然に感謝の気持ちを表せている自分に気付きました。そして、それは今突然できるようになったことではなく、この白百合学園で学ぶ中で身についたものだと思います。
 白百合では、自分の力を発見し、発揮する場もたくさんありました。小学校の学園祭では、自分達で育てた野菜を売ったり、クリスマス会ではクラス全員で団結し、発表する劇や歌の練習をしたりしました。学年一クラスの少人数ですが、だからこそ自分の活躍の場があり、のびのびと自分を表現することができたのだと思います。
 幼稚園から高校まで通い続けた白百合学園を卒業した今、この学園で学ぶことができて本当に良かったなぁと、心から思っています。

◆昭和38年度卒業生 I.E

 今から40数年前、私はまだ幼稚園生だったのに、英語で時間を言ったり、100まで数え、歌を歌ったりしていました。2歳年上の姉が白百合学園小学校に通い、イギリス人のマスールから英語を習っていました。家に帰ると学校ごっこで私が生徒になっていたのです。(生徒になるのは私と決まっていました。)その後、私も当たり前のように白百合小に進み、6年間ゲームや歌、劇などを通して楽しみながら英語が身につき、5、6年のころは簡単な物語を読み、先生がアメリカの友達を紹介してくださり、英語で文通も始めました。
 社会人となり、ビジネスマンの通訳の仕事をしていたころ、優秀な通訳者がたくさんいるなかで、私を指名してくださる方が結構いました。「母親が子供を説得するように、しかも明確に双方の意思を伝えてくれる。」と、英語が話せるビジネスマンも私の通訳を介したほうが商談がうまくまとまるとおっしゃってくださいました。恐縮しながらもうれしく思い、「谷間に咲く野のゆりのように、つつましくいながらも、強く、りりしく・・・」という白百合の教えに感謝したものです。
 小学校時代を白百合で過ごすと、自分では意識していることではなくとも、外から見るとどこかが違って見えるらしいのです。

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