2015
January
29
卒業生の声
卒業生の方から、このようなお声が寄せられました。
お子様のご入学をお考えの方は、参考になさってみてはいかがでしょうか。
【卒業生の声】
この盛岡白百合学園小学校で過ごした日々は、私にとって何にも代えがたい宝物です。
小学校で過ごした6年間は、卒業から7年が経とうとしている今もなお、私のなかに色あせることなく鮮やかに息づいています。
併設の幼稚園に通い、小学校への進学を考えたとき、私には2つの選択肢がありました。ひとつは学区で定められた公立の小学校にいくというもの、もう一つはこのまま白百合生として学園での生活を続けるというものです。
何度か近くにある公立小学校を見学する機会があり、母と一緒に参加しましたが、やはり幼稚園のときから通いなれた白百合学園への道をたどることがなくなると思うと、幼いながらにさみしく、このまま学園での生活を続けることを決意しました。
母は白百合に入ることを強要しませんでしたし、私に可能な限りさまざまな可能性を見出すよう計らってくれました。
幼稚園から小学校に上がる際、多くの人との出会いや慣れない環境に対する不安はありましたが、自分のゆっくりとした歩みを急かすことなく見守り続けてくれた家族や、先生方の愛情に満ち溢れたご指導に支えられ、ここまで来ることができたと感じております。
小学校に入学した当初、私の学年には私のほかに17人の仲間がいました。小学校で出会い、中学進学の際には別れた者もいれば、幼稚園から高校までの15年間、学びの場所を共にした者もいます。
それぞれ進道は異なり、今は顔を合わせることのない仲間もおりますが、それぞれがみな、この小学校で学んだこと糧として、自分の道を歩んでいます。
この小学校に入学して、本当によかったと思っています。
もちろん、楽しいことばかりの日々ではなく、辛いことや困難に突き当たることも多くありましたが、どのようなことも、自分自身の糧として成長することができる環境が、盛岡白百合学園にはあります。
これもひとえに、小学校の先生がたのご指導のおかげです。
小学校の先生方のご支援はとても厚いものでしたが、レールを敷き、その上を走るよう指示うるようなものでは決してありません。あくまで生徒自身が自分で、自分の進む道を作っていこうと思えるようになるまで、待っていてくれるものです。どんなにゆっくりでも、何度失敗しても、その都度そのときその生徒に必要とされる手助けを行います。生徒が自分でレールを敷くための材料作りから見守り、時には私たちと同じ目線でさまざまな問題に向き合ってくださいます。どんな生徒でもいつかはそのこにしかない芽が出て花が開くのだということを、自分自身の経験をもって教えていただきました。自分の向き合い方次第で物事は変わってくるのだということを、今でも強く感じています。
盛岡白百合学園小学校では、「一人ひとり」を尊重する教育が行われています。
ひとりでも多くの後輩がこの学校で貴重な6年間を過ごし、心身ともに満たされ次のステップへと飛び出していくことができるようにと、この小学校で過ごした者のひとりとして願っております。